お金を贈るマナー

品物か、お金かは相手の事情や気持ちを考えて
現金や商品券は、何にでも使え、実際的で役に立つものですが、その反面ちょっとあからさまに思えてふさわしくない場合もあります。贈る相手との間柄、気持ちや事情をよく考えて、品物にするか、現金などのほうが喜ばれるかを考えて選ぶようにしましょう。

 

現金がふさわしいときとそうでないとき
結婚披露宴・祝賀会のときなど参加費の意味合いが強いとき、香典・災害・病気のお見舞いなど、相手側の出費がかさんだとわかっているとき、または出産・新築・開店祝いなど同じ贈り物が重なりそうなときは、現金を贈ったほうがふさわしく、また相手側にも喜ばれるでしょう。しかし目上の人にお世話になった場合に現金を贈るのは、やはり避けたほうがよいでしょう。仲人をお願いしたときのように、現金を贈るのがふつうの場合でも、ちょっとしたお礼の品(菓子折りなど)に添えて渡すかたちを取ると、あからさまな印象はやわらぐでしょう。

 

お札を包むときの決まり
一般的に、結婚式などの慶事には新札、弔事には古いお札を包むのがマナーということにまっています。これは、慶事の場合は新しいお札を用意してそのお祝いを待っていたという意味を込め、弔事の場合は逆に前もって用意していたという印象を与えないようにという意味なのです。といって弔事の場合でも、くしゃくしゃのお札は失礼ですから、最近では新しいお札を一度折ってから用いることが多いようです。