暑中見舞い

暑中見舞いとは・・・
夏の季節の挨拶状としての暑中見舞いは、年はじめの年賀状に次ぐ日本の心を象徴する文化的な挨拶状です。
日中の暑い中、お元気でお過ごしですかと相手の健康を思いやる気遣いを忘れず、ご無沙汰しているお詫びや近況を伝える事を伝えることが多いです。

 

広義的には、1年で最も暑さが厳しい時期(暑中)に、知人や友人など相手の健康を思いやり、家に訪問したり、贈り物をしたり、手紙を出すこと。また、その手紙や贈り物そのものを指します。

暑中見舞い 出す時期

暑中見舞いを出す時期は
暑さがだんだん強くなる小暑(7月7日ごろ)から立秋前日(8月7日ごろ)までが基準ですが、梅雨明けを待ってだされる方も多くおられます。

 

 

暦の上では、立夏(5月5日ごろ)から立秋前日(8月7日ごろ)までが「夏」とされます。
なかでも最も暑さが厳しいとされているのが、夏の土用の約18日間(7月20日ごろから8月7日ごろまで)で、この期間を「暑中」といいますので、この時期にだされてもよいでしょう。

 

梅雨明け時期
その年によりますが、例年梅雨明けは、本州では、7月20日前後になります。
2014年の各地の梅雨明けは以下のようになっておりましたので、暑中見舞いの準備の目安にされてもよいでしょう。

 

残暑見舞いを出す時期は
立秋(8月8日ごろ)から8月末ごろまで
暦の上では、立秋が「秋」の始まりであり、この立秋以降の暑さを残暑といいます。
お天気用語としては、秋分(9月20日ごろ)までの間の暑さも「残暑」というようですが、 いくら残暑が厳しくても、残暑見舞いは8月末までに出しましょう。

 

残暑見舞いとは
残暑見舞いとは、暦の上では「秋」にもかかわらず、なお残る暑さ厳しい時期に、知人や友人など相手の健康を気遣い、相手の安否を尋ねたり、自分の近況を報告するご挨拶状です。

暑中見舞い 書き方

暑中見舞いの書き方に特に決まりはありません。
大切なこととして、相手の健康を思いやる言葉を入れ、近況などをお伝えするのが主流です。

 

暑中見舞いはがきの書き方(基本)
1,暑中お見舞い申し上げます
季節のあいさつ語を入れます。

 

2,暑い日が続いていますがおかわりございませんかおかげさまで私どもは元気に過ごしております。時節柄くれぐれもご自愛ください
相手の安否、無事、健康などをたずねたり、こちらの様子を伝えたり、日頃の感謝の言葉や相手の健康や活躍などを祈ります。
ポイント:頭語と結語は特に必要ありません。
文章を書く時は、相手が先で自分のことは後に書きます。相手が不快や心配になるような内容は避けて、幸せや希望を感じたり、爽やかな季節感のある話題が良いでしょう。残暑見舞いの場合も基本的には暑中見舞いと同じですが、朝夕の涼しさなど、忍び寄る秋の気配をまじえると、より趣深いごあいさつになるでしょう。

 

3,平成27年 盛夏
日付を入れます。
ポイント:年月のみ(平成○年○月)としたり、暑中見舞いの場合は「平成○年 盛夏」、 残暑見舞いの場合は「平成○年 晩夏」とすることが多いです。


縦書き 横書き

縦書きと横書き、どちらがよいか

 

どちらでもOKです。

 

特に決まりはありませんが、縦書きの方がフォーマルとされています。
目上の方や少し改まった内容の場合は、縦書きがお薦めですが、英語や数字が沢山使われる場合は、見やすさの点から横書きにしたほうが失礼にならない場合があります。
親しい相手への気軽な内容であれば、横書きのほうが親しみが出てよいかもしれません。

 

用紙は、「かもめ〜る」を利用される方が多いです。
特に決まりはございませんが、日本郵便が、暑中見舞い用のはがきとして発売している「かもめ〜る」を利用される方が多いです。現金5万円や切手シート等が当たるくじ付きはがきです。

 

注意:
転勤や転職の挨拶と一緒にしても大丈夫ですが、相手先によってはNGの場合もあります。
暑中見舞いに近況をお知らせすることはありますが、あくまで、季節のご挨拶状なので、相手の健康などをたずねたり、気軽な近況をお知らせするものになります。

 

関係性の遠い人に出す場合には、転勤や転職したことを盛り込んでも問題ありませんが、関係性の高い人へは、お世話になったお礼や新しい勤め先の報告など、失礼のないようにしっかりとお伝えした方が良いと思いますので、暑中見舞いの形式にせず、頭語や結語を省略しない、改まったご挨拶状を出されることをお薦めします。

 

暑中見舞いのよくある失敗例

 

○「ご自愛ください」
×「お体ご自愛ください」

 

「自愛」とは、自分を大切にすること。自分の健康状態に気をつけること。
「ご自愛ください」だけで、“お体を大切にしてください”や“健康に気を付けてください”という意味になるので、「お体ご自愛ください」は、間違った表現です。

 

 

暑中見舞いを送る相手

暑中見舞いは誰に送っても差し支えありません。
暑中見舞いを送って失礼になるということはありません。

 

日頃お世話になっている方々やちょっとご無沙汰の友人や知人など「元気にしているかな?」と相手を思いやる気持ちがあればどなたに出されてもかまいません。

 

喪中の相手に暑中見舞いを送っても大丈夫です。
暑中見舞いは相手を気遣うおたよりなので出されても問題ありません。但し、一般的に四十九日(忌明け)前は、控えた方がよいでしょう。
また、自分が喪中の時に暑中見舞いを送っても大丈夫です。

暑中見舞いは相手を気遣うおたよりですので、相手を思いやるお気持ちがあれば、出されても問題ありません。ただし、死亡通知を兼ねるなど、相手に心配をかけるような内容は、控えられた方がよいでしょう。

 

年賀状を送っていない相手に暑中見舞いを送ることも大丈夫です。
年賀状は、冬の季節の挨拶状。暑中見舞いは、夏の季節の挨拶状。 どちらも出せるといいですが、事情により出せないこともあると思います。年賀状を出せなかった相手にこそ、ご無沙汰しているお詫びも込めて出されることをお薦めします。

 

同じ人に、暑中見舞いと残暑見舞いは基本的には片方だけです。
暑中見舞いも残暑見舞いも、基本的には相手の健康を気遣って出す挨拶状ですので、短い一定期間に何度も安否を尋ねるのは、丁寧すぎて、かえって無礼となります。短い期間に何度も送る必要がある場合は、普通のお葉書やお手紙として出されるのが良いでしょう。

 

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