「日本には年に一度、すっかり心を新たにする習慣がある」と異国の人が言っていました。
私たちは、毎日、いろいろな人のお世話になって暮らしています。
新年に際して、そのお礼を述べ、改まった気持ちでいっそうの親交をお願いする形を現したのが「年賀状」です。

 

新しい年を迎え改まって気持ちで読む「年賀状」。年賀状の基本は、「謹賀新年」「新年」などの新年のお祝いの言葉を述べ、日ごろお世話になっていることなどに対するお礼を述べるのが基本で、その流れ、相手の幸福や繁栄を祈り、今後の交誼や指導、支援などをお願いするのが、一般的なスタイルです。

 

年賀状の基本スタイルから新年の賀詞、年頭のあいさつやイラストを使った場合など「年賀状」実践的な書き方のコツをお伝えします。

 

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年賀状の基本スタイル

年賀状の基本スタイル
最初に「謹賀新年」「新年」などの新年のお祝いの言葉を述べ、日ごろお世話になっていることなどに対するお礼を述べます。その流れで、相手の幸福や繁栄を祈り、今後の交誼や指導、支援などをお願いするのが、一般的なスタイルです。

 

よく使われる新年の賀詞
賀詞というのは、お祝いの言葉という意味です。しきたりを重んじた表現をするのが一般的で次にような賀詞が昔からよく使われています。

 

・謹賀新年
・恭賀新年
・賀春
・迎春
・頌春
・あけましておめでとうございます
・新年おめでとうございます
・謹んで新年のお祝いを申しあげます
・謹んで新年のお祝詞を申しあげます

 

しきたりを重んじた年頭のあいさつ
賀詞に続けて述べる新年のあいさつとして、次のような言葉が昔からよく使われています。

 

・謹んで新年のお喜びを申しあげ 皆様のご多幸をお祈りいたします
・謹んで新春をお祝いし ご尊家のますますのご繁栄をお祈り申しあげます
・皆様おそろいで良き新年をお迎えのこととお喜び申しあげます
・年頭に際し ご一同様のご健康とご多幸を心よりお祈り申しあげます
・旧年中は大変お世話になりありがとうございました 本年もなにとぞよろしくお願い申しあげます
・旧年中は一方ならぬご厚情を賜り 深く感謝いたしております 本年もご高誼のほどよろしくお願いあげます
・旧年中は公私にわたりご親身なご指導を賜り ありがとうございました 厚くお礼申しあげます なにとぞ本年もいっそうのご鞭撻を賜りますようお願い申しあげます
・旧年中は格別のお引き立てにあずかり 本当にありがとうございました なにとぞ本年もよろしくご愛顧のほどお願い申しあげます
・日ごろのごぶさたをおわびいたしますとともに 今後ともよろしくご高誼のほどお願い申し上げます
・平素の疎遠をまことに申しわけなく存じております 皆様のご多幸とご健勝を心よりお祈り申しあげます
・平素のごぶさたをおわび申しあげます 皆様のますますのご繁栄をお祈りいたしますとともに変わらぬご交誼のほどよろしくお願い申しあげます

年賀状 イラストなどを配するときの注意

イラストなどを配するときの注意

 

手描きをする場合
ふだんでも絵手紙を書くことが、最近ちょっとしたブームになっています。絵筆を用いてしゃれたイラストなどをあしらうと、文面に温かみが出てよいものです。ただし、色調や絵柄がどぎついものは逆効果を生み、書き手のセンスが疑われます。文字の量とバランスのとれた大きさのイラストを、すっきりした色調で書き込みましょう

 

ゴム版などを使う場合
芋版や木版を年賀状に押すことは以前から広く行われてきましたが、最近はゴム版が市販され、されを使用する人が増えています。朱色のかわいいイラストが硬い文面の隅に配されていると、心が和みます。ただし、色がが濃すぎたり大きなゴム版が文章にまでかぶさって押されているのは、感じのよいものではありません。
ゴム版を押すだけでなく、絵の具などできれいに着色すると気のきいたイラストになりますが、カラーペンや蛍光ペンで色をつけると全体が軽薄な感じになることがあります。楽しくいろいろな工夫を凝らすことはよいことですが、主役はあくまでも「新年のあいさつ」です。それを忘れないようにすることが大切です。

 

ワープロ文面にイラストを組み込む場合
薄い色調で先にイラストだけをプリントしておき、濃いインクで毛筆体の文章を重ね刷りするなど、工夫次第で味わい深い年賀状を作ることができます。着色も容易ですが、この場合も全体が軽薄な感じになったり、どぎつい感じにならないよう気をつけることが大切です。

 

イラストを入れないほうがよい場合
すでに風景画などのカラーイラストが印刷された官製の年賀はがきを用いて失礼になることは、一般手にありません。ただし、格別に改まらなければならないような人に対しては、無地の紙面に文章だけを丁重にしたためたほうが無難です。また、その場合は、ワープロを用いないほうがよいでしょう。

 

印刷した場合はひと言書き添えよう
商用などの儀礼的なものならともかく、差出人が個人であるのに決まり文句が印刷されているだけの年賀状を受け取るのは味気ないものです。「ことしはお互いに飛躍の年にしましょう」とか、「ぜひいちど、近況を話し合う機会を作りましょう」など、心が通うひと言を手書きで添えたいものです。

 

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